Stone Roof
軽井沢に建つ別荘です。6枚の大きな三角形の構造体によって屋根面を構成していますが、これらの鉄骨の構造体は、工場で製作できても、現場に搬入できるサイズではなかったため、現場に組み立てヤードを設け、1枚ずつ製作しました。
屋根に使用したのは御影石で、平葺きと木羽立ての組み合わせです。落下しない止め方をいろいろと検討し、金物と接着剤で止めることにしています。
西側から屋根裏を見上げます。垂木は木製です。場所によってかたちが異なるため、ある程度まで工場で加工した後、職人が現場で1枚1枚寸法を合わせながら取り付けていきました。
2階のリビングダイニングの天井を見上げます。三角形の屋根鉄骨構造体どうしの接合は現場溶接です。接合部がきれいに見えるよう鉄骨の小口にはフラットバーを溶接しています。
テラス側は全面ガラス張りで、庭への連続感が出るようにサッシの下枠を床と同面に納める設計となっています。
所在地:長野県軽井沢町 用途:別荘
設計監理:隈研吾建築都市設計事務所 構造:鉄骨造 鉄筋コンクリート造
規模:地上2階 延床面積:532.2㎡ 竣工年:2010年