高い機能性を持った建築物を、作り上げていくために。
そして建築と人との関係を、より豊かなものにしていくために。

(1)高層RC造建築システム
(2)免震工法システム
(3)建設発生土の流動化処理工法
(4)アイスアリーナ結露防止システム
(5)ビル風簡易予測システム
(6)耐震診断・改修システム
(7)CFT構造建築システム
(8)土壌汚染浄化システム




(1)高層RC造建築システム

市街地の高層化や多様化によって、機能的で快適な空間をより多くの人に提供することが求められています。北野建設が開発した「KTN-RCシステム」は、こうしたニーズに応える高層RC(鉄筋コンクリート)造建築システムです。
設計自由度の高さと安全性の高さを両立するほか、優れた経済性や居住性などの特徴を持ち、超高層RC建築を可能にします。

施工においても、従来の工法と比べてより合理化されています。高い精度と品質を確保しながら、同時に効率的な施工を実現。たとえば25階建ての建物全体の工事期間も、わずか22カ月程度です。

※「KTN-RCシステム」は、平成5年に(財)日本建築センターの「高層鉄筋コンクリート造技術検討委員会」の技術評価を取得しています。

システムの特徴

・設計の自由度と、安全性を両立
柱の間隔をマンション・ホテルなどに最適な、5.5m〜6mとしました。純ラーメン構造のため、自由な間取りが可能です。また、動的解析を主とした耐震設計により、ねばりのある十分な耐震性能を持った安全性の高い設計を実現します。

・優れた居住性を確保
「KTN-RCシステム」によって作られた鉄筋コンクリート(RC)造による高層建物は、鉄骨(S)造で建設された高層建物に比べて、強風下や地震時の揺れが少なくなります。さらに断熱性や遮音性に優れ、快適な住環境を居住者に提供します。

・工期の短縮が可能
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造の高層建物に比べて、2割程度短縮した工事期間で建物を完成させることができます。優れた経済性を発揮します。

・高強度、高品質。しかも省資源。
高強度コンクリートと高強度鉄筋を使用して、精度が高く耐久性にも優れた建築が可能です。さらに仮設資材を少なくした効率的な施工により、資源を有効に活用した建設廃棄物の少ない施工を実現します。







(2)免震工法システム



多数の死傷者を出した、阪神大震災。多くの建築物が崩壊し、大きな被害が発生しました。その教訓を無駄にしないために。そして、なにより同じような悲劇を二度と繰り返さないために、高度な免震工法の研究開発を行いました。

免震工法は地震による地面の震動に共振しやすい中低層の建物が持つ周期を、共振しにくい長い周期に変えることで建物に加わる地震のエネルギーを低減。地震の激しい揺れから、建物とそこに住む多くの人への被害を最小限にとどめます。

※北野建設の「免震工法システム」は、平成5年に(財)日本建築センターの「免震構造研究委員会」において技術指導を完了したシステムです。

システムの特徴

・地震から建物を、そして「人間を守る」ための建築システムです。
地震による建物の倒壊を防ぐことができたとしても、家具の転倒や設備の破損によってそこに住む人々が被害を受けては、地震に耐える意味がありません。北野建設の「免震工法システム」は、地震から建物を守ることはもちろん、それ以上に「人間を守る」ことに主眼をおいて開発された建築システムです。

・免震装置で地震の震動を緩和。
地震による建物の被害は、基礎から建物へ振動が直接伝わることによって発生します。そこで、建物と基礎との間に免震装置を設置し、地震の震動を緩和。その作用力を、数分の一にまで低減します。
激しい地面の震動もゆっくりとした動きになり、水平加速度が大幅に低減するため、建物自体の損傷や、室内での家具転倒・落下等も防ぐことができます。

・居住性・安全性にも貢献。
この免震装置は、鉛直加重1000トンにおいて、最大変位50cm(せん断歪み200%以上)という大きな変化が加わっても機能を保持。また、風圧力など、あまり大きくない水平力には高い剛性を持ち、安定した抵抗力を示します。そのため、強い風による建物のふらふらとした揺れを防ぎ、高層階でも高い居住性を確保します。




(3)建設発生土の流動化処理工法

下水道工事や地下鉄工事などでは、大量の建設発生土を処理する必要がありました。それには残土処理場に土砂を運ぶコストが必要で、さらに環境への影響も考えなければなりません。
北野建設では、こうした建設発生土の問題に対応するため、建設発生土の流動化処理工法を開発。これは建設発生土に調整泥水と固化材を混合して流動化し、打設場所に流し込んで固化させるというもの。建設発生土を高いリサイクル率(50%以上)で再利用することで、環境に優しい工事を実現。また、流動化処理した建設発生土は狭い空間にも入り込むため、従来土砂を締め固めることが困難であった場所や状況下(狭い空間の埋め戻し・裏込めなど)でも、再掘削が可能な強度で地盤を固化させることができます。



想定される適用対象

●地中埋設管の埋戻し
●建築基礎・共同溝・地下鉄等の狭い空間の埋戻し
●構造物の裏込め
●地下空間の充填
●建築基礎地盤の空洞充填
●水中盛土
●液状化対策
●各種土構造材としての適用

共同溝埋戻し

埋設管埋戻し

建築基礎、山埋め工事等の埋戻し

橋台の裏埋め

シールドトンネル




(4)アイスアリーナ結露防止システム 《特許番号:第1918125号》

従来工法で建築されたアイスアリーナは、夏季に天井が結露してしまいます。その水滴がリンクの上に落下して凍り、滑走氷面を荒らすため、メンテナンスに大きな手間が必要でした。
北野建設のアイスアリーナ結露防止システムは、壁面や天井面に暖気を送って結露を防ぎ、床面には滑走に最適な氷点下気候を維持。滑走氷面を最適のコンディションに保ちます。
また、壁面や天井面に送られる暖気は廃熱を利用するため、高い省エネルギー効果をも併せ持っています。

結露対策前


結露した水滴が床氷面に落下し、氷面が凸凹になってしまいます。それにつまずいてスケートは滑りにくくなり、記録も伸びません。また、室内の温度差が大きく、選手の身体には高い負担がかかります。
天井付近に設置された照明器具も、結露のため短期間で腐食してしまいます。
結露対策後


夏季も結露しないため、リンクの氷面のコンディションが格段に良くなります。コンディションにシビアなスケート競技の選手たちにも、一年を通してトレーニング環境の提供が可能です。
また、照明器具はもちろん建物の耐久性能も大幅に向上。廃熱の有効利用と併せて、大きな省エネルギー効果を発揮します。
また、このシステムは既存施設への設置・改修も可能です。




(5)ビル風簡易予測システム




「ビル風簡易予測システム」は、パソコンによって気象データと実験データを解析。ビル建設に伴う周辺地域における風環境の変化を、迅速にしかも高い信頼性で予測することを可能にしたシステムです。
これまで、風洞実験結果を用いた風環境予測は、大規模プロジェクトでしか行われていませんでした。しかしこの「ビル風簡易予測システム」では、蓄積された実験データを使用することで中小規模のビル建設の際にも、ビル風のシミュレーションが可能となります。建てられたビルによって風の吹く様子がどう変化するのか、また、建物のどの位置に影響が出やすいのかを簡単に予測することができます。

・素早く、信頼性の高い予測データを提供。
気象官署発行による最新の気象データ、そして数多くの風洞実験から得られたデータベースと独自のアルゴリズムに基づいて予測を実施。信頼性の高い予測データを提供します。また、広範囲で多彩なケースに備えて構築されたデータベースを用いて、パソコンで処理を行うため、作業は非常にスピーディ。しかも、経済的です。

※「KTN-RCシステム」は、平成5年に(財)日本建築センターの「高層鉄筋コンクリート造技術検討委員会」の技術評価を取得しています。




(6)耐震診断・改修システム

大地震にも安全な建築を目指して、私たちには何ができるでしょうか。その答えのひとつは、免震工法などの技術開発により、耐震性の高い建物を作り続けていくこと。そしてもうひとつの答えが、この「耐震診断・改修システム」です。
北野建設では、「耐震改修に関する法律」に基づき、建物の耐震診断と改修をお客様のご要望に応じて適切に行うシステムを用意。災害に強い街づくりを、支援していきます。



新耐震設計法施行前の基準で

建てられた建築物には、耐震診断を。
我が国の建築は、いくつもの大地震を教訓に耐震性を向上させてきました。現在、最も新しい耐震設計基準は、1981年(昭和56)年に改正が行われています。これより前の、古い耐震設計基準によって建てられた建物には、ぜひ耐震診断・改修を行うことをご検討ください。


耐震壁の増設
柱の間や開口部に新たな耐震壁を増設することにより、建物の耐震強度を増加させる補強方法です。

鉄骨ブレースの増設
開口部をつぶさずに大きく取る場合は、鉄骨ブレースを増設することにより、耐震強度を増加させることができます。

柱鋼板巻き補強
柱に鋼板を巻き付けることにより、建物の粘り強さを増加させる方法です。
鉄筋コンクリートや炭素繊維を巻く方法もあります。

免震構造
建物と地盤との間に免震装置を設置することにより、地震力を低減させる方法です。
地震の激しい揺れから居住者と建物を守ることができます。




(7)CFT構造建築システム


CFT構造により施工された
東京サンケイビル
・概要
CFT(Concrete Filled Steel Tube:コンクリート充填鋼管)構造は、鋼管柱に高強度コンクリートを充填することによって個々の材料性能を超え、相乗効果による優れた構造性能を発揮する建築システムです。
同じ性能の鉄骨造やRC造よりも柱は小さくすることができ、耐震性や耐火性の高い建物を比較的自由な空間として建てることが可能なために、海外を含めて高層建築や優れた構造性能が求められる建物に採用されています。

システムの特徴 1. 鋼管とコンクリートが相互に拘束し合うために、耐震性能が増大します。
2. コンクリートの熱容量が大きいために、火災時に鋼管柱の温度上昇が抑えられ、耐火被覆が低減できます。
3. 型枠が不要なために廃材もなく、省資源で工期も短く施工できます。
4. 鉄骨造に比べて剛性が高いために、地震や風に対して揺れが低減されます。
5. スパンや階高を大きく取れるために、デザイン性に優れた大空間を創出できます。


施工実験
当社は、平成13年に高強度高流動コンクリートのCFTモデル鋼管柱への圧入充填実験を実施して、必要な管理技術と試験データを検証・蓄積し、CFT構造の建築システムを確立しました。


高流動コンクリートの調合実験

鋼管柱への圧入充填実験

コンクリートの充填状況確認




(8)土壌汚染浄化システム

概要
社会的な環境意識の高まりや法的規制の整備とともに、土壌汚染リスクへの対策が重要になっています。将来にわたって建設地の信頼性を確保するためには、汚染の状況を詳細に把握して最も適切な方法で汚染物質を取除く必要があります。北野建設では汚染土の浄化実績をもとに、調査から対策方法の比較検討、最適浄化策の実施に至るシステムを用意してサポートします。



システムの特徴

1.事前調査: 建設地の履歴や地質・地下水および表層土を調べて、汚染状況を把握するための調査計画をまとめます。
2.詳細調査: 対象エリアを適切に区割りしてボーリング調査を行い、汚染物質の濃度と分布範囲を絞り込みます。
3.対策検討: 汚染レベルの有害性と法規制等への影響性を調べて浄化対象の物質と範囲を確定し、対策方法についてその効果・期間・コスト・周辺影響性を比較検討します。
4.事前調査: 汚染物質と工事条件に最も適うように、各種の対策技術を組み合わせて効果的な浄化を実施します。


吸着曝気装置による地下水浄化

バイオバクテリア浸透による油分浄化

防臭及び吸気を伴う掘削除去





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