T-HOUSE
東京都心部に建つ個人住宅です。石やガラス、ステンレスメッシュ、ボードなどさまざまな素材が直接ぶつかる設計だったため、それぞれの材厚を見せない納まりを検討しました。
1階のテラスです。軒天にはステンレスメッシュを用い、先端へいくにしたがって厚さを絞った設計となっています。奥に見える市松模様には石が用いられています。
外壁は自然石とステンレスフラットバーを組み合わせてつくった市松模様のスクリーンになっています。金物が目立たない止め方が検討されました。
1階ファミリーリビングから庭を眺めます。床と壁の素材が内外で連続するデザインを実現するため、耐候性や吸水性などを考慮して素材を慎重に選び、サッシが見えないように納めています。
エレベータシャフトに階段が巻き付いています。シャフトの円面壁には加工したアルミメッシュを取り付けています。アルミメッシュは1枚1枚のサイズが大きいので、少しずつ曲面壁に沿わせて曲率を調整しながら施工しました。
所在地:東京都 用途:個人住宅
設計監理:隈研吾建築都市設計事務所 構造:鉄筋コンクリート造
規模:地上2階 地下1階 延床面積:469.8㎡ 竣工年:2006年