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かつて印刷工場だった建物をオフィスやギャラリー、展示場などの入る複合施設へとつくり変えました。正面の地盤面から1mの高さのところに床を新設し、オープンテラスを持つカフェが入っています。
以前には輪転機などの大型印刷機械が入っていた3層吹き抜けスペースに面して、1階には店舗、2階には小割りのオフィス、3階にはオープンな店舗兼オフィスが入り、その吹き抜けスペースに対して開放的な関係をつくり出しています。
巨大な吹き抜けを生かしたスタジオです。キャットウォークのスラブ下の配管類は今はほとんど使われていませんが、それらの配管を生かしながら、壁との隙間に断熱材を施しています。
かつて共同浴場だった空間をスタジオなどに使用できるようにした2階ROOMです。タイル跡や解体の痕跡をインテリアの特徴として生かすために、そのまま残しています。
床には、構造用ラーチ合板に、エイジング効果を出すため墨を微量に加えた塗装を施しています。
所在地:東京都港区 用途:事務所 店舗 スタジオ 建築主:産業經濟新聞社
設計監理:北野建設 構造:鉄筋コンクリート造 鉄骨造
規模:地上4階 地下1階 竣工年:2009年